リンクに戻って来たのは午前8時50分頃。
9時にスピードクラスがスタートする。
それを見送ったら、私も出発だ。
撮影するためそれを待ち、相棒の誰かが来るまでさらに待ち...。
先発のツアークラスがスタートしてからおよそ2時間遅れのスタートである。
氷龍さんを捕まえた。
氷龍さんはすでに5周しているという。
しばらくして副会長を発見。
彼は現在3周。
愉快なパフォーマンスを見せるところなどは、
いかにもお気楽スケーターである。
一見、余裕そうである。
午前9時現在、気温は氷点下2度。
風は相変わらず強いが陽射しも強いため、あまり寒さは感じない。
この程度であれば、富士急ハイランドの明け方の寒さの方がずっと凄いと思う。
私の服装は、Tシャツの上にフリース、スキー用タイツ、
その上にスノーボード用のウェア、青いキャップの上にフードをかぶっている。
動くと暑いほど。
途中までビデオカメラ片手に滑っていたのだが、さすがに重い。
ウェアのポケットにしまい込む。
2kmを過ぎたあたりで進行方向が変わる。
ここからは強い向かい風との戦いだ。
何とか前へ進んではいるが、
滑るというより「歩いている」ようなもの。
とにかく疲れる。
ダブダブのスノーボードウェアは風の抵抗など何も考えていない。
もろに全身で風を受けてしまう。
スピードの選手が多く着ているウェアは、
なるほど、効率が良さそうだ。
私は依然としてスローペースのまま。
途中まで追いかけていたはずの氷龍さんの姿はすでになし。
5周も回ってあのペースとは信じられない。
一方、コースの所々では立ち止まって休んでいる者あり。
お互いに追い越したと思ったら追い越されて...
サービスポイントが見えて来るまでがとにかく長かった。
ようやく、サービスポイントに到着。
クタクタになって椅子に座り込む。
スタッフの方から「暖かいものでもいかがですか?」との声に思わず「ください!!」。
スープがおいしくて身に染みる。
チーズを挟んだレーズンパンも食べる。ドリンクも飲む。
10分以上は居たかもしれない。
ビデオ撮影のこともすっかり忘れていた。
そろそろ滑走再開。
依然として風は強いが足取りは急に軽くなった。
体力温存の滑りに切り替え、それからはコツが掴めてきた。
スタンプポイントの手前あたりで追い風に変わる。
ひとつめのスタンプ。
「はい、頑張って!」の声に「行ってきま〜す!!」の返事で返す。
調子に乗って、バック滑走など織りまぜながら、1周目をクリア。
まだまだ先は長い。
予定通り25kmを目標にしよう。残りあと4周。