桐生→箕面はしご遠征2005

遠征日:2005/ 2/26〜28
掲載日:2005/ 3/15


序章

延期を続けてやっと実現した第2回関西遠征。
今回は、群馬県桐生市にある「東スポーツセンター」からのはしごである。
高速バスの予約に成功したことが、欲張りな「はしご遠征」実現の決め手だった。


第1章:計画作り

気付けば、もう2月24日。 アンコール営業を経ていよいよ閉鎖直前となった箕面(みのお)への遠征チャンスは残すところ26日(土)と27日(日)の2日限り。 しかし、26日には「群馬でスケート!」主催の桐生(きりゅう)遠征がすでに入っていた。 どちらかをあきらめるしかない。

とりあえず関西に行くとして、宿を探していた。 さすがに土曜日の宿泊は満室であるが、 意外にも日曜日の宿泊には空き部屋がある。 この時期は旅行する人は少ないのだろうか。 試しに高速バスの空きも調べてみた。 あれっ、こちらも空きがある。 コンビニで予約してみたら、なんと往復で取れてしまった。 箕面の最終日をめいっぱい楽しんで、行きと帰りの高速バスが宿代わり。

行きは26日(土) 22:05 池袋発梅田行き。 夜遅く朝早いので、時間的な余裕はタップリ。 これなら、桐生にも行ける。
帰りは27日(日) 22:50 梅田発池袋行き。 宿泊費を節約して箕面日帰りにしたため、 はしご予定だった北神戸のフルーツフラワーパークや 高槻の明○オーツープラザ跡地の視察は無し。

こうして今回も、群馬 ⇒ 大阪の「はしご遠征」となった。

国道407号を北上、熊谷市(くまがや)、太田市(おおた)を経由して桐生市へ。 桐生のリンクは住宅地の中にあり、経路が少々わかりにくいので、 地元メンバーの後に付いて行く。 まず向かったのは、集合場所である小梅琴平(こうめことひら)公園。 「群馬でスケート!」の一部メンバーがインラインスケートで利用しているスポットである。 みんなが集まるまでの間にちょっとだけインラインで遊ぶ。


第2章:小梅琴平公園

JR両毛(りょうもう)線桐生駅から南へ 2km、県道6号が走る「昭和橋」が目印。 渡良瀬川(わたらせがわ)の河川敷に広がる、100m×500m くらいの細長い広場である。 芝生の敷地内を4メートル程度の幅のアスファルト路面が縦横に走っている。 路面の荒さは中程度、河川敷のため風をさえぎるものが何もない。 北寄りから吹く関東平野名物の「からっ風」(からっかぜ)をもろに受けるため、 体感的にはかなり寒い。 夏場は、これまた日陰になるものがほとんど無い。 滑走ポイントの近くに大きな樹があり、その木陰が憩いの場所となっているそうだ。 ここの常連たちは、手のひらサイズのパイロンを並べてトリックスラロームをしている。

30分後に遠征メンバーが揃い、すぐに移動開始。 総勢6台がつるんでの走行であるが、赤信号や交差点通過で徐々にバラバラになる。 先頭の車に追従して走ったが、大きく回り道をしていることは体感的にもわかった。 しかしこの場は、ひたすら付いて行くしかない。 15分程度の走行。 皮肉にも、道のりを一番心配していた車が一番先に到着した。 住宅街の細めの道の突き当たりに、いきなりその建物は現れた。


第3章:桐生東スケートセンター

JR両毛線桐生駅のおよそ東1km くらいにある。 無料の駐車場があるが、50台くらいしか置けない。 階段を上って2階に入り口がある。券売機でチケットを購入。 先へ進むとロビーになっていて、リンクを見下ろせる。 このロビーまでであれば、無料で入れるようだ。

階段を下りると改札があり、右側には貸靴コーナー。 多数のロッカーが置かれた1階のロビーを通り、リンクがある冷房エリアへ。 ホッケー用の透明なフェンスがなく、天井も高いため、 室内の狭さに対して圧迫感はそれほど感じない。

氷の感触は密度が高く引き締まった固めの印象。 コスチュームを着た子供たちが先生から指導を受けている。フィギュアのクラブもあるようだ。 飲み物の販売機は市販価格と同じ、売店ではカップめんやパンなどの軽食を販売している。 見上げると、2階のロビーから覗いている人々の姿が。 整氷は2時間おきに実施。

しばらく滑っていると、子供会の集団が入ってきて、そこそこの混雑。 遅れてきた仲間のメンバーも合流。営業終了まで楽しんだ。 帰りの2階ロビー、これも子供会であろうか、親子連れで「押しくらまんじゅう」状態のもの凄い混雑。 かき分けて進まないと出られない。 駐車場も大渋滞。車の待ち行列は道路まであふれており、なかなか脱出できなかった。


第4章:埼玉 ⇒ 箕面

さて、今度は箕面遠征だ。

東武東上線で池袋へ向かい、高速バスに乗る。 予想以上の揺れと走行音で落ち着かない。 耳栓と首枕は快適アイテムとして欲しいところ。 24:00 頃に中央道の双葉サービスエリアで10分程度、4:00 頃に名神高速の草津パーキングエリアでも10分程度の休憩。

7:00 ちょっと前、梅田に到着。 帰りのバス乗り場と阪急の乗り場を確認して、周辺を軽く散策。 日曜の早朝でもあり、人も少なく無機質な改札周辺。 宝塚線に乗り、石橋乗換えで箕面へ。 何となく、普段はあまり使わない先頭車両に乗って景色を眺める。 左右の建物がやたらと接近しているように感じるのは、気のせいだろうか。


第5章:箕面散策

電車に揺られておよそ30分後の 8:00 頃、箕面駅に到着。 まずすることは、現地の地図と帰り電車の時刻の確認。 改札の駅員さんに尋ねると、手作業で描かれたと思われるダイヤを追って確認してくれた。 22:30 頃に梅田に到着するには、21:52 発に乗れば間に合う。 営業終了からのタイムリミットは50分。 温泉にも食事にも寄れないが、何とか間に合いそうだ。

現地の下見のため、カメラを回しながらスケートリンクの辺りまで行ってみる。 展望エレベーターに乗り、箕面温泉の駐車場からは徒歩で階段を上る。 足腰には自信があるが、リンク脇の駐車場へ続く最後の階段の頃にはもうヘロヘロ状態だった。 柵越しにリンクが見える。窓口はカーテンで閉ざされている。 特にすることもないし、おなかも空いたので、ご飯屋探し向かう。 来た道をそのまま戻る。下りも徒歩。

9:00 少し前、駅前。食べられそうな店は、某ハンバーガーショップだけ。 時間つぶしのため、しばらく歩いてみることにした。 荷物一式を肩にかけながら、箕面2丁目交差点を南下。 気が向く店がなかなか見つからない。良さそうな店はまだ開店していない。 警察署を越え、市役所を越え、牧落1丁目まで。 片道 1km 以上。 ガストを発見、限界を感じてとりあえず寄る。 リンクが営業を開始する 10:00 のタイミングを見計らい、それまでのんびり。 さて、本番に向かおう。 食べたせいか、足取りは軽くなった。


第6章:箕面温泉高原スケート

箕面駅前から、お土産屋が立ち並ぶ「箕面滝道」(たきみち)へ。 しばらく歩くと、右に巨大な看板と左に展望エレベータのタワーが見える。 エレベーターは昇りだけ100円、下りは無料。 上階から続く長い通路を歩くと、観光ホテルやスパーガーデンがある。 入り口の脇にスケートリンク行き無料送迎バスの乗り場があるので、 それに乗ると、スケート場窓口の前まで乗せて行ってくれる。

窓口や券売機でチケットを購入、改札のすぐ正面には貸靴コーナー。 左側にスケートリンク。林に囲まれ、なかなか雰囲気の良い場所。 リンクを取り囲む椅子がコンクリートのような石材でできているのが残念。 体感的にはちょっと冷たい。 「ぬくぬくハウス」と名付けられた暖房室が対角に2ヶ所、 軽食コーナー「アクロス」と展望レストラン。 缶や紙コップの飲料販売機が数ヶ所。 標準リンク4枚分の面積に相当する110×60mのリンクサイズは相当に広い。 屋外リンクの宿命で、営業開始直後は多少のゆがみを感じたが、 混雑し始めると気にならなくなった。

最終日は氷の管理にも相当気合を入れていたようで、 昼間でも水溜りやシャーベットは全くなく、夜間の冷やしすぎにより発生するクラック(ひび割れ)もほとんど無かった。 これは凄いことだ。 整氷の方法もユニーク。ロープでリンクを2つに分けて滑走者を片側に寄せてから、整氷車1台で半分ずつ作業を行う。 これだけ広いリンクだと、全員をリンクの外に出して整氷するのは敷地的にも時間的にも無理なのだ。

常連たちは、自由奔放そのもの。動きの派手なおやじスケーターをはじめ、学生たちも多い。 フィギュアのクラブがあるため選手もいる。 でもこれだけ広ければ、一部を占有されてもあまり気にはならないだろう。

軽食コーナーでは昼前から長蛇の列ができ、 並んでから食べられるまでの時間はピークで20分を超えた。 食事する人は日が暮れるまで消えることはなかった。

料金体系もユニークで、入場料や食事などで購入したチケットの合計金額に応じて駐車場の料金が割引になる。 また、スケート利用でスパーガーデン(温泉)の入場が無料になる特典も箕面温泉高原スケートならではの設定。 めいっぱい滑った後は温泉でひと風呂浴びて、氷上とはまた違った交流を楽しむ。 常連たちの定番コースになっているようだ。


第7章:帰り道

営業時間は 10:00 から 21:00 まで。 ほとんどすべての時間、氷上に居た。 こんな長時間滑ったのは数年ぶりのこと。 長いこと歩いた影響もあるが、途中で足の裏が痛くなったのは初めてだ。

電車の時間も気になるため、切り上げたのはちょっと早めの 20:00。 しばらく送迎バスを待ったが来なかったので、朝の散策で通った階段をまた下る。 足はもうガタガタだが、途中で見る街の夜景に救われる。 これからまた長時間の移動が始まる。 疲れていると、なぜかラーメンを食べたくなる。 腹ごしらえのため、朝の散策で見つけたラーメン屋に向かう。 例の散策コースをまた歩く。足の裏の節が痛い。 駅前あたりにコインロッカーでもあれば、荷物を持ち歩かずに済んだのだが。

塩チャーシューメンの大盛りでお腹もいっぱいになり、少し早めに電車に乗って梅田に向かう。 バスの乗車時刻までには充分な時間があった。 夜ではあるが、場所が分かれば小杉スケートの梅田店にも寄れたかもしれない。 調べておけばよかった。 再び高速バスでの移動。今度は良く眠れたが、池袋駅に到着した時には、なぜかふらふら状態だった。 自分でする運転とは明らかに異なる疲れ。 そこから電車で30分、自宅まで歩いて1時間。

今回は、ここまで。
高速バスを使ってもやはり大変な関西遠征だが、 多くの常連さんとの交流ができたことが後押ししてくれたと思う。
よく滑り、よく歩いた遠征だった。


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